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かれこれ、4,5年前の話。突然レザークラフトに目覚めたボクは、ユザワヤやハンズ、ネットの革屋さんをマメにチェックし、良いグレードの革を安く買ってきては、せっせと手縫いで小物を作っていた。そして、ある程度自分でも納得の物が出来はじめ、家族みんなに財布を作ってあげた。その途端もう作りたいものが無くなってしまったのか、ボクのレザークラフト熱は一気に冷めていった(昔から熱しやすく冷めやすいタイプ)。うれしいことに、ハンセンはその時の財布をまだ使ってくれている。そんななか、遡ること2日前に事件は起こった。

仕事から帰ってきたハンセンとあやが、なにやら話している。聞いていると、どうやら財布を無くしたようだ。4月から晴れて社会人となった彼は、スーツ用の薄い財布を身につけ、ボクが作ったゴツい財布はカバンに入れて持ち歩いていた。あるとき、カバンに財布が入ってないことに気づき、部屋に置き忘れたのだろうとタカをくくって帰って来たのだけど、どこにも財布は見当たらなかった。ソファーの下やテレビ台の下、家中くまなく探し、カバンやら洋服のポケットもチェック。翌日には職場や通勤路も探したらしいのだけど、どうしてもゴツい財布は見つからず。万が一見つけられた時のために交番に届けまで出して、さてさてどうしたものかなぁという状態になっていた。

財布の中には、給料日後という事もあり15000円ほど入っていたらしく、かわいそうだな、使うお金あるのかな?すこしお金を渡した方が良いのかなと思っていた。ところがハンセンは現金のことよりも、父親の手づくりの財布を無くしてしまった、ということにうしろめたさを感じているようで、ボクとしてはそれがとてもうれしく思っていた。

そんなこんなで2日経った今日、事件は思わぬ結末を迎えた。ゴツい財布が見つかったのだ。うちのマンションのごみ集積場の扉の奥、コンビニの袋の中にそれはあった。その日の仕事の帰り道、家の近くのコンビニで買い物をした彼は、マンションに入る前にゴミとともにゴツい財布も捨ててしまったらしい。あんなに探してたのに、なぜ今になって思い出したのか?とか、ゴミの収集がちょうど来なかったの奇跡!とか、いろいろな思いが押し寄せたけど、とにかく見つかって良かった。そしてゴツい財布をこんなにも大事に思っていてくれたことに、しみじみしたのであった。